執筆意図
昨年の夏季休暇、大学にアカデミックコンテストというものがあることを知った私は、休みの1週間を使い、ここ数年の間、どこかで構想していた訴えを半ばぶつけたかたちで書き上げて提出した。そうしたところ、この度ありがたいことに純文学部門において優秀賞を受け、公になる機会を得た。
私のいう奴隷とは、他でもなく主人公のことを言ったつもりである。ここで私は、「人間は、不条理に満ちたこの世界を他人のために生かされている」という自己矛盾を孕んでいるという人間社会の一側面を描き出すことを試みた。
そして、多く報道される自殺、そこに至るプロセスは、その場外からは何も分からない場合が多く、そのため、人物の内情を心理的描写によって描き出すことを念頭に置いた。
非才のため、まとまりのない文章になっている箇所も多々あるが、是非一読していただけたらとおもう。
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